感想集:CD 2016.4

『ライヴ・ワイアー』 “JEFF BECK WITH THE JAN HAMMER GROUP LIVE” ジェフ・ベック JEFF BECK (Sony Music MHCP 590 2005.2.23 original LP released in 1977 )

私の若い頃はフュージョン流行りだったが、ジャズもフュージョンもその頃聴く気になれず、ロックからフュージョンへ接近したようなジェフ・ベックも聴く気にならなかったのだけど、この 20年で代表的なアルバムは聴いているのだから驚きだ。『ワイアード』も聴いた。しょっちゅう聴きたいとは思わないが、でもときには『ギター殺人者の凱旋』こと “BLOW BY BLOW” や。『ワイアード』も聴く気になる。そしてこのライヴ盤、『ワイアード』の次に出たから『ライヴ・ワイアー』って、まあ気の利いた邦題だと思うが、原題は単にヤン・ハマーのグループとのライブ……ですか。部分部分では、いい音(というのは魅かれる音色、フレーズ)だと感じるところがあるけど、全体としては一度聴けばいいですってところかな。


『転転々』ヒカシュー(MAKIGAMI RECORDS MKR-006 2009.12.20)

現メンバーになってからの初めての CD作品である、2006年頃のアルバム『転々』を聴いていれば、タイトルから判断して、このアルバム『転転々』の内容も想像がつくだろう。『転々』同様フリーの、なんていうか、専門用語?ではなんと呼ぶか知らないが、普通の歌物でなくてインプロヴィゼーション的な音が主体のアルバムである。ただ『転々』と違うところは、まず1曲目に「ニコセロン」という題の歌が入っていて、最後にも歌詞が違う同じ歌が置かれている。この歌があることで、アルバムに入りやすい。リズム感の悪い私の感想なので、あてにならないところがあるけど、歌の拍子が微妙に後にずれてる感じで聴きやすいような聴きにくいような妙な印象で、とらえどころのない歌詞、曲調はある意味アグレッシヴでもある。この曲、そして 3曲目の「外ではほらきみが降ってる」からアルバム全体がとてもへヴィーな印象を受ける。魅力的なへヴィーさである。そして現メンバーで、『転々』から始まって、ミニ・アルバム(シングル?)『入念』、続いてのアルバム『生きること』の完成を経ての、このアルバムを聴くと、フリーさとともにあるまとまり、一本筋の通った感じがある。淡々としてアグレッシヴでへヴィで柔らかい。色彩と陰影を描いて迫り来る。


『ニコセロン part3』ヒカシュー(MAKIGAMI RECORDS MKR-007)

ミニ・アルバム(シングル?)『鯉とガスパチョ』、アルバム『転転々』、そしてまたミニ・アルバム(シングル?)『ニコセロン part3』が、なんとなく知らないうちに出てましたという感じで出ている。前のアルバム『転転々』を聴いていれば分かるけど「ニコセロン」というのは、その最初と終わりに置かれている歌で、この4曲入りのCDでさらにそのヴァリエーションが 1曲目と 4曲目に展開される。その「ニコセロン」もいいのだが、このCDでは、 2曲目「あしたにかけた」、3曲目「青すぎるジャージ」が巻上公一と三田超人のそれぞれのヴォーカルでヒカシューの魅力爆発という感じのナイスなナンバーで、最近のミニ・アルバム(シングル?)にはそれぞれに捨てがたい曲があるのだが、この2曲も決してはずせない痛快さである。


“Hello World” 『ハローワールド』SCANDAL スキャンダル(ESCL4324-5 2015.12.3)

2014年暮れの新譜、サウンドは1曲目から快調に飛ばす迷いのなさで文句ないが、歌詞がね、やっぱりだんだんと年齢が上になってくることとかバンドの知名度が上がってすっかり押しも押されもしない存在になっていることとかと関係して歌詞が大向こうに向けた、元気だして行くぞ、みたいな大味なものになってきてるかなあとか思いながら、そういう中にSCANDAL定番のリリカルな “Departure” という曲があって、そして中盤の「夜明けの流星群」「お願いナビゲーション」あたりの盛り上がりの快感、後半は Haruna以外のヴォーカル曲がそれぞれにパーソナルな面白さを伝えて……っていうアルバム全体に対する印象は前作とほぼ同じだ。ラストの小室哲哉フィーチャリングというのは、私には有難味が分からない。


『メイン・ストリートのならず者』“EXILE ON MAIN ST” ローリング・ストーンズ ROLLING STONES(ユニバーサルミュージック UICY20079 2010.12.22 original LP released in 1972 )

私がストーンズを聴き始めたのは、ラジオで新譜として聞くシングル曲が、この後の「悲しみのアンジー」から、新作アルバムをちゃんと聴くというは『エモーショナル・レスキュー』からで、それからいろいろと聴いて行ったけど、この『メイン・ストリートのならず者』をやっと聴いた。LPは2枚組だけど、このCDでは1枚に収まる長さだ。『スティッキー・フィンガーズ』も少し前に聴いた。『ベガーズ・バンケット』は聴くの早かったのだよ、最初の日本盤CDで聴いたから。70年代のスタジオ盤では、それでもあとラジオで新譜として初めて聞いた「悲しみのアンジー」を含む『山羊の頭のスープ』を残すだけになった。このアルバムに収録されているヒット曲「ダイスを転がせ」は曲自体は当時印象に残らなかったけど、曲名だけはリアルタイムで知っていた。ちょうどラジオのいろいろな音楽番組を聴き始めた12歳のときなのだが、私が思うにはその頃日本テレビ系で日曜夜7時に30分の音楽番組があって、それが邦楽の若者向けポップ歌謡と洋楽情報を両方扱うという番組で、歌手としてはデビュー直後の新御三家や沢田研二、三善英史、和田アキ子といったところがよく出演していた。洋楽の方も今この曲がヒットしているとか紹介していたと思う(当時のジョン・レノンみたいな出で立ちで今野雄二が登場して喋ってたんだよ)。もしかしたら出演者を含めた即席の日本人バンドで「ダイスを転がせ」をコピー演奏していたことなんかもあったのかもなあと漠然と思っている。。『ベガーズ・バンケット』の原石から『スティッキー・フィンガーズ』の磨き上げたダイヤになったストーンズのサウンドがさらに展開し、彼らがビートルズとはまた異なったアプローチでの自在さを会得していたと言えるアルバムだ。

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感想文:“In Concert '70 & '72” Deep Purple

2015/07/06 “In Concert '70 & '72” Deep Purple ( Moraでダウンロード購入 2012.6.13 オリジナルLP 1980発表)

この感想を書くために調べてたら、どうも CDの 2枚目の方の 6曲目 “Space Truckin' ” がオンライン版では抜けてるのだなあ。

もとは 1980年に出された二枚組LPで日本では 1981年発売だそうで、確かにその頃だった。もちろん彼らの極上の第二期のライヴなのだが、ちょうど私が一通りディープ・パープルを聴き終わった頃に出たということで、しかもレコード会社はワーナーじゃなくてトリオという、オーディオ製品ならともかくレコード会社としてはあまりなじみのないところだし、後回しになってそのまま来ていた。最近では PCに取り込んでひさびさにあの『ライヴ・イン・ジャパン』を聴いてみると、なかなかに、そりゃ二十歳の頃は幾度となく聴いていたけど、今聴くとこれがまたいろいろと新たな感慨、発見があるのですよ。そして、前半、アルバム『イン・ロック』発売時の 1970年の 2月と後半、『マシン・ヘッド』発売時の 1972年 3月のライヴからなる、このライヴ盤、聴いてみると胸いっぱいのものがある。前半は、当時において、まことにイノヴェイティヴであり、最初から最後までハードな音が詰まりまくっているあのアルバムそのままの感触で、後半は後年様式美と言われるパープルのスタイルを決定づけたアルバム発表時であるが、まだライヴのスタイルが固まりきらない、どちらにおいても縦横にハードな音がドライヴしまくりである。持てる可能性めいっぱい試し自らの音楽性をアピール、重なるライヴ営業に倦んでいない時期の、時代も彼ら自身も清新な魅力に満ちた時期のライヴ盤である。

ファースト・アルバムの「マンドレイク・ルート」を聴くと、ディープ・パープルのサウンドが基本的には最初から第二期に通じるものであったと分るのだけど、第二期ラインナップとしての「マンドレイク・ルート」がこのアルバムで聴ける。イアン・ギランが第一期の「ハッシュ」を歌うのは編集盤アルバム『パワーハウス』で聴いているけど、今回はじめてギランの「マンドレイク・ルート」を聴いた。なんというか、こうなるかというギランらしいエクストリームなヴォーカルが微笑ましい。後半の客はピーピー鳴らすオモチャみたいなのも持ち込んでいて、MC時に多少ざわついて耳障りであった。

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感想文:『鯉とガスパチョ』ヒカシュー

2015/07/04 『鯉とガスパチョ』ヒカシュー(MAKIGAMI RECORDS 2009.10.20)

2008年 4月発売のアルバム『生きること』に続く 2009年10月発売の 3曲入り CD(シングルCDってことになるのか)で、現在2015年で 10年を迎えている現メンバーでアヴァンギャルド色の強い『転々』、3曲入り『入念』とリリースし、ついで 2008年『生きること』でひとつの区切りとした感があるヒカシューの新たな展開を感じさせるものなのだが、いささかとりとめのないというか、つかみどころのない感じのある 3曲である。ただ、やはり音はすごくいい。

タイトル曲「鯉とガスパッチョ」、聴いているうちに思いついたのは、これは歌謡曲や洋楽でもあったが、いわゆる夏物(特に夏向けに作られた曲)だなということ。そして夏というとヒカシューには、それこそ『夏』というタイトルのアルバムさえあるのだ。セカンド・アルバムである『夏』が 1980年、それから 30年経とうという夏の光景を描いた曲で、夏物らしい間奏のギターも情熱的な音だ。夏に続いては秋の日の」と始まる「珍無類」で「でも いい人はぐらかさないで」というような、分ったような分らないような歌詞は繰り返し聴くとクセになる。ところで歌詞ブックレットを見て見ると、現メンバーの他に、以前の故・野本和浩、トルステン・ラッシュ、新井田耕造、吉森信といった名前が載っているので、その頃の録音も使われているようなのだが、この曲だろうか?と思っている。つかみどころのないような歌詞に対し、音はふと気づくと思いの他ハードだ。3曲目「グローバルシティの憂鬱」、前の 3曲入り CD、そして『生きること』には「デジタルなフランケン」という印象的な曲があったが、やはり ITでネットワークされた現代、という観点での曲、ノリの良さ、曲のキャッチーさでは 3曲中一番の曲だ。もともとテクノポップというジャンルに分類される位置づけで登場し、演奏録音機材がアナログからデジタルへ移り行く前夜であった当初からテクノロジーとの対峙を感じさせるグループだったヒカシューが、やはりそれから30年経とうという現在の変わらぬポジションを確認させるようなナンバーである。

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感想文:『ポール・モーリア ベスト20』

2015/06/25 『ポール・モーリア ベスト20』(Universal Music LLC 配信開始日 2015.6.13 Moraでダウンロード購入)

ベスト盤で、曲目だけ見ると満足の行くものなので、ためらわずに購入したのだが(現在Moraでポール・モーリアの作品を探すとアルバムが何枚か出てくるが、曲名が日本語表記されているのは、これだけ)、1曲目の「恋はみずいろ」冒頭を聞くと、私がなじんだものとアレンジが微妙に違うのが分った。ほんのちょっとした違いで、繰り返し聞いているとかえって気にならなくなるほどだが、各々の楽器のフレーズ、混ざり具合が少し違う。特に分りやすいのはイントロからメロディに入って 4小節目がすんだ区切りでドラムが入るところでオリジナルのものは「ドッドッ」と二拍なのだが、これはもっと細かく打っている。他の曲はアレンジ違いかどうか判断できないが、全体に音がとてもいいので、「恋はみずいろ」以外も古い時代のものは録音し直したものではないかと私は思うのだが……。理由は後述。

ポール・モーリアは 1970年代初頭、私がラジオで洋楽を聞き始めた頃に「恋はみずいろ」「黒ワシ」(1971年初夏の時点での新譜だったと思う)と聴いて、たいそう好きになり、それ以来好意を持っているイージー・リスニングの音楽家である。といっても、ロックとかいろいろ聴いてるあいまに聴くという形なので、アルバムは 1978年の春に買ったベスト盤『ベスト・アプローズ ポール・モーリア』の中から気に入った曲をカセットテープに録音したものをずっと聞いていて、アルバムはすぐに売ってしまっていた。そのアルバム、1枚物だったか 2枚組だったか思い出せないが、テープに入れている曲目は

A.
恋はみずいろ L'AMOUR EST BLUE (アンドレ・ポップ)
黒いワシ L'AIGLE NOIR "De die a Laurence" (バルバラ)
蒼いノクターン NOCTURNE (ポール・モーリア)
エーゲ海の真珠 PENELOPE (ジョルジュ・ブラッサンス)
恋のアランフェス ARANJUEZ d'apies l'adagio (ホアキン・ドロリーゴ、ギイ・ボンタンペリ)

B.
愛の願い LOVE ME, PLEASE LOVE ME (ミッシェル・ポルナレフ)
シバの女王 LA REINE DE SABA (ミッシェル・ローラン)
愛のおそれ J'AI PEUR (エンリコ・マシアス)
サウンド・オブ・サイレンス (ポール・サイモン)
シェルブールの雨傘 GENERIQUE DU film "LES PARPLUES DE CHERBOURG" (ミッシェル・ルブラン)
夜のメロディー LA NUIT (サルヴァトーレ・アダモ)
輝く星座 AQUARIUS (マクダー・モット)

 ……である。「涙のトッカータ」「オリーブの首飾り」といった代表曲がテープに入ってないのは、気に入ってないからではなく、レコードに入ってなかったからで、つまりそれだけ早い時代のベスト盤だったのだ。

CD時代に入ってから、CDのベスト盤を探したのだが(まだ 1980年代の話)、いくつか出てるベスト盤で、1枚でこれ、というのがなく、気に入った曲をすべて押さえようとしたら何枚組かのものになる、それで気軽に手出し出来ずにいた。今世紀に入る頃にベストと題されているものを 1枚買ったが、これは原題が “Best Of Paul Mauriat French Pops”、つまりポール・モーリアのベストはなく、フレンチ・ポップスのベスト盤ということなので、ポール・モーリアの曲として知られているものは「恋はみずいろ」、「黒いワシ」が入っているだけ、それでもこの二曲が気軽に聴けるならと思って買った。このたび「エーゲ海の真珠」が聴きたくなって(テープおよびそれを PCに取り込んだものはあったのだが)、このベスト盤をダウンロード購入したところ、「恋はみずいろ」のアレンジ違いに気づいたのだ。

そこで現在入手できるベスト盤CDを探して Amazonのレヴューを見てみた。その結果、大丈夫そう(「恋はみずいろ」が確実にオリジナル・ヴァージョンである)と思われるのは『ポール・モーリア全集 オリーヴの首飾り Original recording remastered』という 2008年のものがそれらしく思えた。最近では 2014年の『プレミアム・ツイン・ベスト ポール・モーリア 恋はみずいろ』というのがあったが、詳細は分らない。さらに調べると、ちょうどポール・モーリア生誕90周年記念のベスト盤が発売されたというニュースを見つけた。

「ポール・モーリア生誕90周年を記念したベスト盤が発売、日本初収録曲も」(RBBTODAY 2015年6月19日(金) 10時00分)
http://www.rbbtoday.com/article/2015/06/19/132432.html

その発売元を見てみた。株式会社燈音舎という聞いたことのない会社で、新聞によく通販のみの販売で CDのセットの広告が出てるが、ああいうものを売っている会社かなと思った。そのサイトは「音楽のある風景」というのだが、さらにサイトを見ると、どうやら BSで同タイトルの番組をやってて、そこで通販をやってるらしいのだ。ユニバーサルミュージックの通販部門を請け負っている形になっているらしい。ふだんそういう通販の類は利用しないのだが、その「ポール・モーリア生誕90周年を記念したベスト盤」の内容が、出来る限り良い状態のオリジナル・ヴァージョンを選んでリマスターしたとある。その宣伝文によると、完璧主義者のポール・モーリアは古い作品の CD化を許可せず、新たに録音したものが流通していたというのだ。なるほど、それでこの「恋はみずいろ」のアレンジ違いの件が分った(と思うのだが、確かなことは分らない)。ちなみに私の持っているフレンチ・ポップスのベストの CDの「恋はみずいろ」は私が良く聞いたオリジナルと思われるアレンジのものだった。5枚組というセットに収録される曲目には申し分なく、この機会にこれさえ持っていればいいと思われる内容の、そのセットを買うことに決めた。私がこの電子データをダウンロード購入したのが 6月19日で、その 5枚組セットのリリースは 18日だったという。

そういうわけで、ポール・モーリアのベスト盤の感想は 5枚組 “Paul Mauriat Best 100” に続く。

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コンサート用耳栓 on サウンドハウス

ETYMOTIC RESEARCH ER20-BSC イヤープラグ(耳栓)、トランスルーセントブルー

ER20-BSC

コンサート用耳栓というのがあったんですな。コンサートつうか〈ミュージシャンをはじめ、飛行機の中、工事現場、ナイトクラブ、モータースポーツ、医療の現場、コンサート会場など、音の大きな場所ならばどこでもその威力を発揮します。〉

売っている、このジャンルはどこなんだと見たら、ギター用アクセサリーになってた。ギタリストも使ってるんだと思えば、使っても恥ずかしくない?

街中でヘッドフォンで音楽聞くのも、知らずに相当ヴォリューム上げてて、耳に良くない。

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Sonicstage から X-アプリへのデータ移行のてんまつ

古いパソコンの Sonicstage のデータを新しいパソコンの X-アプリに移行する。結果としては成功したのだが、いろいろめんどうくさかった。

Sonicstageというのは、ソニーのネットワークウォークマンの PCでの楽曲管理用ソフト。私は 3年前に買ったものを使ってきたけど、今はそれが X-アプリというのに代わっていたのだ。

古いパソコンの方にソニーのサイトから X-アプリをダウンロードでインストールすると、Sonicstageのデータがあります、X-アプリに移行しますかと問われたので、移行。それを外付けハードディスクにバックアップ、その外付けハードディスクを新しいパソコンにつなぎ、新しいパソコンにも X-アプリをダウンロードしてインストール、バックアップツールを使ってデータを復元、これでうまくいった。


上記の手順でうまく行くまでにいろいろありまして、ついには Windows XPの修復インストールという事態に……後から考えるとその必要はなかったみたいだが……ついでに言うと、新しいパソコンも急いで買う必要なかった。ファンのケーブルがはずれていて、それが原因でフリーズが起こるようになってたようだ。


PC関係で、結果としては成功したのだが、いろいろめんどうくさかったというと、eBookJapanのトランクルームを使い始めるときのパソコンの登録、そして今回新しいパソコンを登録してデータを移行するというのも、分かりにくかった。

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EUROXと中森明菜の『不思議』

最近、文春文庫になった『東大のアルバート・アイラー』という、これ、講義録なのね、夢中で読んでいて、今、「キーワード編」の真ん中まで読んだ。で、あらためて、なんたらテクノというのに興味を引かれている。私にとってテクノというと、まずテクノ・ポップ、それもそんなに聴いてるわけでもない。1990年前後の音楽に関してどうだったかというと、それから鈴木賢司が参加しているということで、えー、名前思い出せないが、イギリスのグループを 1枚聴いて、それから808ステイトのアルバムを、1枚持ってる。それ以前に、その頃はアイドル歌謡をわりと聴いてたから、『KOIZUMI IN THE HOUSE』、この頃のキョンキョンのアルバムは毎回買ってたからね。中森明菜は、ちょっと敬遠してたのだが、この『不思議』は、“シティロード”か何かに、録音がおかしいと問い合わせる人が続出とあって興味を持って買ってみた。はまったなあ、これは。ヘヴィな感じだったけどね。ミニ・アルバムの“Wonder”も買った。思い出して、サウンドを担当している EUROX の名前を検索してみたら “EUROX”、どっちかてえとロボットアニメの音楽で知られてるのかね。アルバム『不思議』の方は、Wikipediaでわざわざ項目があって、 映画『エクソシスト』の音楽、つまり『チューブラー・ベルズ』ですな、インスパイアーされてとか、そういうことは全然知らなかったなあ。〈発売当初は、レコード会社に購入者から「ヴォーカルがよく聞き取れない。不良品ではないのか?」との問い合わせが絶えなかったという。〉そうそう、これよ、これ。


この記事はそのうち削除するかも。

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京山幸枝若の浪曲と三波春夫の歌謡浪曲

以前、玉置サンがやっていた、NHKラジオの故人の録音を流す寄席番組を、相変わらず聞けるときは聞いているのだけど、今日、前半の志ん生「権兵衛狸」の最後の方から聞き始めて、後半、浪曲、京山幸枝若「米屋剣法」。宮本武蔵と試合をした吉岡道場の祖の話の途中までで、まあ普通の浪曲だと思うが、バックに三味線と並んでエレキギターが入ってるんだよね。それを意識して聞いてみると、浪曲って今まで興味なかったけど、このギターが一種のブルースというか、泣きのブルースじゃなくて乾いた感じの、それが三味線とうまく一体になってとても良かった。浪曲にエレキが入るというのは一見意外なように思えたが、そういや関西の寄席の音楽が入るのって、普通に三味線とエレキが一緒にやってるよね。京山幸枝若の CDがあるのか調べたら、ボックスセットを初め、しっかり出てますね。

で、調べてる途中に出てきたので思い出したが、そういや、以前書いた、14歳の頃、ディープ・パープルの「紫の炎」を新曲として初めて聞いた TBSの深夜ラジオの番組「志ん朝の深夜営業」で三波春夫の高田の馬場の決闘が流れて、いたく感じ入ったことがあった。それ以来、一度、三波春夫の歌謡浪曲のレコードを聞いてみようと思いながら、果たせてなかったのだ。これも今、いいベスト盤が CDで出てますね。まずはこれから聞こう。

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ダウン・タウン・ファイティング・ブギウギ・バンドの覚え書き

ダウン・タウン・ブギウギ・バンド on JBOOK」で、この間紹介した、再発CDは東芝時代のもので、「スモーキン・ブギ」「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」などのヒットとライヴで日本のロックシーンに確固たる地位を築いた時期のもの。1980年に入るとともに東芝を離れ、今までの曲を封印、バンド名に「ファイティング」を加え、よりロックに根ざしたアグレッシヴな活動を求める。大手レコード会社の制約から逃れて作られた自主制作のライヴ盤『海賊盤』は、ライヴ会場で発売された。

その『海賊盤』、レコード店は銀座の山野楽器のみで発売されているというので、あまり用のない銀座まで行って買ってきた。のちには EPICソニーから発売されたが、自主制作版の方はジャケットが茶色のボール紙、EPICソニー版の方は銀箔。

簡単な印象、堕胎のことを歌った、阿木燿子作詞の「いい子でいなさい」が渋いブルース・ロック・歌謡。同じく阿木燿子作詞の「シャブ・シャブ・パーティ」、小市民のわだかまった心情を歌った挑発的な曲。島武実作詞「TOKYO豚 -Y-」、歌詞からすると「トコトン」と読ませるのか? セックスのことを歌ってるらしい。宇崎作詞作曲「Ashi-ga-tsuru」セックスのことを歌ってるらしい。沖縄民謡っぽいメロディのある曲。阿木燿子作詞「MY BODY」セックスのことを歌ってる、つうか、気取ってないで叫んでみろよって歌詞。「春のからっ風」泉谷しげるの代表曲の一つで、アナーキーものちにカヴァー。「堕天使ロック」ジャックスの曲で岡林信康も歌ったはず。これで内容の半分くらいか。

「堕天使ロック」は 13分に及ぶヘヴィなナンバー。ジョン・レノンが殺害された日に渋谷ジャンジャンでのライヴに行った。待ってる間に流れたのは『ジョンの魂』で、前座に確か、アンタッチャブルというギターの二人組が出て、それから登場した宇崎が、山口百恵も王、長島監督も引退するし、世紀末という感じだ……今日はジョン・レノンの曲は出来ないが、追悼の意を込めてせいいっぱいやるというような意味のことを言ってライヴが始まった。ライヴのハイライト的な、延々と続く「堕天使ロック」は圧巻だった。カヴァーでは「春のからっ風」もやったが、山崎ハコの「ララバイ横須賀」もやって、いかにもの、いい選曲だと思った。これはレコードで聴きたかった。

1981年、半年の休業(その間に各自がソロ・アルバム発表)後、1981年秋にEPICソニーから出た唯一の(というのは、81年の暮れで解散したから)スタジオ録音アルバムが『We Are DOWN TOWN Street FIGHTING BOOGIE WOOGIE BAND』。メンバーがそれぞれ楽器を構えたジャケットの写真は篠山紀信。デザインは島武実。アルバム名からうかがえるように、ストリートでゲリラ・ライヴをやるようなバンドの私語りに終始したようなアルバムで、力の入り方が空回りな印象だった。それでも、もともと好きだったダウン・タウン・ブギウギ・バンドが 1980年とともに「ファイティング」をつけてやるというのを聞いて、ロックはやっぱ、こうこなくちゃなあと思った私は当時繰り返し聴いた。結局は B面ラストの唯一のバラード曲、阿木燿子作詞の「波止場」時代という波止場に夜中、謎の荷物が積み降ろされているという曲が、聴かせた。

現在、CDは出てないみたい。ライヴのDVDはあるようだ。

期待したダウン・タウン・ファイティング・ブギウギ・バンドがさっさと解散して、私は、しょぼんとしてしまったが、しばらくして宇崎竜童が(ソロ・アルバム 2枚の後)、竜童組を始めたのを知って、ロックとファンクと和太鼓でとにかく盛り上がる、その方向性に納得したのであった。

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ジアーズ「長崎ごころ」

webをいろいろ見てたら「ジアーズ」というのが目に入った。なんだったのか、今改めて調べると、一つは新しい映画の題名らしい。もう一つはフィギュアが売られている「ぼくらの」というアニメの巨大ロボットだという。

私が言うジアーズというのは、1970年、大阪万博の年の秋頃に「長崎ごころ」という曲が、ちょっとだけ売れた歌謡男性コーラスグループ。「ジアーズ 「長崎ごころ」」で検索してみると、中古レコード屋さんの商品リストらしいページがあった。http://www2.neweb.ne.jp/wd/samidareya/EPenkotoko-sa.htm コメントには「名曲」とある。ビクターだったんだね。

「長崎ごころ」という題名で、男性グループということは、おそらく、前年のクール・ファイブ「長崎は今日も雨だった」を意識してるのだろうね。今、大体の曲のメロディは思い出せるが、「長崎は今日も雨だった」的なタイプの曲で、もうちょっと演歌っぽいか? この曲が記憶にあるのは、その頃トランジスタ・ラジオを買って、昼間の歌謡曲がかかる番組とかよく聞いてた。ビクター・レコードの曲をかける番組もあったし、そこで CMも打たれてたりしたように思う。聞くとわりといい曲だったのだ。さらに日曜の昼頃、番組の間と間の短い空いた時間に、歌謡曲の最近で言うプロモ・ビデオをそのまま流すような番組があって、そこでも、この曲がオンエアされていた。

クール・ファイブとか東京ロマンチカとか、そういうビッグネームなグループじゃないし、曲も、この「長崎ごころ」一曲だけで記憶されるグループのようではあるが、ある程度の年齢(50歳以上くらい)で、歌謡曲がかなり好きな人なら、知ってる人は知っている、くらいの知名度はあると思う。

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