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感想文:『ないしょのつぼみ』7 やぶうち優

2015/05/30 『ないしょのつぼみ』7 やぶうち優(小学館、ちゃおフラワーコミックス 2011.5.3)

最初に、直接この本には関係ないけど、最近年齢のせいか漫画本がなかなか読めなくなって、愛読している女性作家である赤石路代、やぶうち優の本も何冊も積んである。この『ないしょのつぼみ』7は、2年前に最初の方だけ読んで、止まっていた。

そもそもの作風に加えて、掲載雑誌が学年誌であるということも影響してか、淡々とした、この「ないしょのつぼみ」シリーズであるが、この 7は、今までに較べて一層薄いというかシンプルというか……。1年かけて解決されるお話の流れは、ヒロインつぼみが出会った男の子は幽霊?なのだが、魂が体を抜けたときに記憶が失われている。彼の過去を取り戻そうとする、つぼみ、そして交流してゆくうちに、だんだんと淡い想いを抱くようになっている。果たして記憶は取り戻せるのか、つぼみとの関係はどうなるのか……シリーズの今までだと、そのメインのストーリー展開とともに各回いろいろと事件が起こり、その事件のいくつかは「性教育まんが」としての内容に相応しいものであった。今回、「性教育まんが」的なところは、つぼみがはじめての生理を気にして母から整理用ショーツを与えられるところ、走ると乳首がこすれて気になり、ブラジャーを父母(父は産婦人科医である)から与えられるシーン、後はプールで友だちのスタイルを気にするところくらいか、あるにはあるがとても簡単に済ませている。女の子の友だちはいつも通り二人いるが、友達の出番も少ない(夏に起きるちょっとやばい事件もない)。両親の存在感が薄いこのシリーズであるが、いつにも増して薄い(ところで、最初、父は納骨に行ってなかったらしいのだが、仕事?)。

単行本に関しては「性教育まんが」的側面は巻末に収録されている第1期の番外編二編が肩代わりしてると言える。ところでひさびさにその第1期の絵を見ると、同じようでも約 6年経つと変わるものだねえ。

メインのストーリーに関してはクライマックスで十分盛り上がってスマートにエンディングを迎えるので、それは良い(そこで登場する幽霊?昴の母もやっぱり出番少ないねえ)。アストロツインという言葉を覚えておこう。

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