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児童を救う本来の意図を離れて問題がある児童ポルノ禁止法とその改正案についての覚え書き

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児童ポルノ禁止法、「児童売春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」。手元の『デイリー六法 平成21年度版』では、p.1509 から p.1511 にかけて掲載。平成11年(1999年)施行、最終改正平成16年(2004年)。国際的に問題になっている児童ポルノ製作による児童の被害を防ぎ、被害を受けた児童を救済する目的であるが、現在施行されている内容及び、先だっても(6月26日)衆院法務委員会で審議され、与野党修正協議の末、国会解散によって廃案となった改正案は、本来の目的を離れて表現の自由の侵害や不当逮捕等につながる危険が指摘されており、ネット上で広範に反対の声が上がっている。

現行の内容では、第二条、児童の定義が 18歳未満であることの妥当性、第二条三 「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するもの」という定義のあいまいさに疑問がある。第二条三により児童ポルノとされているものは「三号ポルノ」という通称で呼ばれている。

改正案の内容では単純所持の処罰が不当逮捕等の人権侵害につながる、漫画、アニメ、ゲーム等、モデルのいない創作物に対しての適用が表現の自由の侵害につながるおそれがある。

私としては、この法案(現行のもの及び改正案)によって、私が広く愛する漫画やアイドル・グラビアなどの創作表現が規制されること、規制の動きそのものがそれらの創作表現を享受する上で、心理的に不快な圧迫となってくる。加えて、これらの改正方向は、本来の児童ポルノ製作流通を阻止し、児童を救済するという目的からはずれていっている。そういったことから、この改正案に反対を唱えたい

改正を主張する言説の一部のほこさきが本来の児童ポルノ(というものは私は見たこともないし、どういう風に流通してきたのかも知らないが)からそれて向かっている漫画等の表現の中には、子供向け大人向けを問わず、無論エッチなものや、成年向けとして、かつてのエロ劇画からの流れの上にある美少女エロ漫画等もあるが、それらの表現は長く製作者側と流通側、読者等によって配慮をもって扱われてきたもので、その配慮の仕方にまだ不十分なものがあるにしても、上から一律に規制するにはなじまない表現物である。

これらの問題について、よくまとまっているページ「三号ポルノ/ 同人用語の基礎知識

児童ポルノ禁止法改正案緊急声明についての解説

こういった声もある。「「児童ポルノ禁止法」で日本のマンガ・アニメが衰退する」森永卓郎

2008-02-09 児童ポルノ規正法改悪に反対する」 小谷野敦。近著『美人好きは罪悪か?』(ちくま新書)でも、この問題について触れている個所がある。


各政党の見解、改正賛成派議員、反対派議員についてなどの記事はいろいろとネット上にある。

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