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ダウン・タウン・ファイティング・ブギウギ・バンドの覚え書き

ダウン・タウン・ブギウギ・バンド on JBOOK」で、この間紹介した、再発CDは東芝時代のもので、「スモーキン・ブギ」「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」などのヒットとライヴで日本のロックシーンに確固たる地位を築いた時期のもの。1980年に入るとともに東芝を離れ、今までの曲を封印、バンド名に「ファイティング」を加え、よりロックに根ざしたアグレッシヴな活動を求める。大手レコード会社の制約から逃れて作られた自主制作のライヴ盤『海賊盤』は、ライヴ会場で発売された。

その『海賊盤』、レコード店は銀座の山野楽器のみで発売されているというので、あまり用のない銀座まで行って買ってきた。のちには EPICソニーから発売されたが、自主制作版の方はジャケットが茶色のボール紙、EPICソニー版の方は銀箔。

簡単な印象、堕胎のことを歌った、阿木燿子作詞の「いい子でいなさい」が渋いブルース・ロック・歌謡。同じく阿木燿子作詞の「シャブ・シャブ・パーティ」、小市民のわだかまった心情を歌った挑発的な曲。島武実作詞「TOKYO豚 -Y-」、歌詞からすると「トコトン」と読ませるのか? セックスのことを歌ってるらしい。宇崎作詞作曲「Ashi-ga-tsuru」セックスのことを歌ってるらしい。沖縄民謡っぽいメロディのある曲。阿木燿子作詞「MY BODY」セックスのことを歌ってる、つうか、気取ってないで叫んでみろよって歌詞。「春のからっ風」泉谷しげるの代表曲の一つで、アナーキーものちにカヴァー。「堕天使ロック」ジャックスの曲で岡林信康も歌ったはず。これで内容の半分くらいか。

「堕天使ロック」は 13分に及ぶヘヴィなナンバー。ジョン・レノンが殺害された日に渋谷ジャンジャンでのライヴに行った。待ってる間に流れたのは『ジョンの魂』で、前座に確か、アンタッチャブルというギターの二人組が出て、それから登場した宇崎が、山口百恵も王、長島監督も引退するし、世紀末という感じだ……今日はジョン・レノンの曲は出来ないが、追悼の意を込めてせいいっぱいやるというような意味のことを言ってライヴが始まった。ライヴのハイライト的な、延々と続く「堕天使ロック」は圧巻だった。カヴァーでは「春のからっ風」もやったが、山崎ハコの「ララバイ横須賀」もやって、いかにもの、いい選曲だと思った。これはレコードで聴きたかった。

1981年、半年の休業(その間に各自がソロ・アルバム発表)後、1981年秋にEPICソニーから出た唯一の(というのは、81年の暮れで解散したから)スタジオ録音アルバムが『We Are DOWN TOWN Street FIGHTING BOOGIE WOOGIE BAND』。メンバーがそれぞれ楽器を構えたジャケットの写真は篠山紀信。デザインは島武実。アルバム名からうかがえるように、ストリートでゲリラ・ライヴをやるようなバンドの私語りに終始したようなアルバムで、力の入り方が空回りな印象だった。それでも、もともと好きだったダウン・タウン・ブギウギ・バンドが 1980年とともに「ファイティング」をつけてやるというのを聞いて、ロックはやっぱ、こうこなくちゃなあと思った私は当時繰り返し聴いた。結局は B面ラストの唯一のバラード曲、阿木燿子作詞の「波止場」時代という波止場に夜中、謎の荷物が積み降ろされているという曲が、聴かせた。

現在、CDは出てないみたい。ライヴのDVDはあるようだ。

期待したダウン・タウン・ファイティング・ブギウギ・バンドがさっさと解散して、私は、しょぼんとしてしまったが、しばらくして宇崎竜童が(ソロ・アルバム 2枚の後)、竜童組を始めたのを知って、ロックとファンクと和太鼓でとにかく盛り上がる、その方向性に納得したのであった。

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