ここで言う“小学館コミックス”というのは、漫画単行本シリーズの名前ではなくて、“少年サンデー”などと同じ B5版月刊誌の名前である。1967年、東京オリンピックから 3年、メキシコ・オリンピックの前年、ビートルズ来日の翌年。
月刊誌で、テレビのアニメの原作やドラマのコミカライズされたものが載っていた。最初に買ったのは 6月号だったか。家では漫画雑誌を買うのに、いい顔をされなかったが、9月号をまた買って、そのまま翌年の 3月号まで買った。そこで休刊になったはずだ。好きなテレビ番組関連の漫画が多く、漫画の載っている雑誌といえば、他に“小学二年生”しか買ってなかったので、“小学館コミックス”はひと月じっくりと楽しんで読んだ。大事に保存していたのだが、小学四年生のときに捨てられてしまった。悲しかった。
その頃の人気といえば、ギャグ漫画系では藤子不二雄の大ヒット「オバケのQ太郎」に続く「パーマン」であり、“小学館コミックス”にも毎号載っていた。新作だったのか、“少年サンデー”などに載ったものの再録もあったのかは知らない。一度「オバケのQ太郎」も載ったこともあり、これはすでに放映連載も終わっていたものだから、再録のようであった。
記憶している内容。6月号では「冒険ガボテン島」、ヒロインのトマトが熱病で倒れて、キニーネの葉で?看病される話。中城健太郎の絵の「キャプテンウルトラ」、ロボット、ハックが巨大バンデル星人に胴体真っ二つにされて、転がった上半身が「……ク、クヤシイ……」とか喋っているカットがあった。最後は元通りにされている。
9月号。なぜか 1950年代の大映映画『宇宙人東京に現る』のコミカライズが載っていた。ただし、原作のクレジットなどなかったと思う。内容から特撮映画のコミカライズとは分かった。面白かった。ヒトデ型宇宙人が出てくる話で、岡本太郎がデザインしたと知ったのは最近のことだった。真ん中のあたりの別綴じの細いページに漫画家先生の夏休みの過ごし方という記事。赤塚不二夫がサーフィンに夢中になってるとか、望月三起也の名前は、ここで初めて見たように思う(この記事は、もしかしたら前年の“少年サンデー”増刊の月刊誌と勘違いしているかも)。
秋からは「キャプテンウルトラ」が終了、代わりに人形劇「キャプテン・スカーレット」の漫画が載っていたように思うが、よく覚えていない。「マッハゴーゴーゴー」の長めの漫画が面白かった。「ジャイアントロボ」も載ったが、最後の頃だった。冬には前述の「パーマン」と「オバQ」の藤子祭りみたいな企画があってうれしかった。
2月号か 3月号に川崎のぼる(当時「巨人の星」アニメ放映寸前で連載も大人気だったはず)がシートンの「大灰色熊の伝記」を漫画化。カーボーイの男と熊の愛情物語で、カーボーイが川崎のぼる風にカッコ良かった。いい漫画だった。
以上、記憶にあることだけ記す。