ゴッドイーター2 シエル・アランソン on キャラアニ.com

ゴッドイーター2 シエル・アランソン 【2014年12月出荷予定分】
発売元 グッドスマイルカンパニー
予約期間 〜 2014年7月1日

ゴッドイーター2 シエル・アランソン 【2014年12月出荷予定分】
(C) BANDAI NAMCO Games Inc.

あらまあカッコイイ。アクションゲーム『ゴッドイーター2』から〈捕喰形態(プレデターフォーム)の神機をかまえた〉ところだそうで。

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乱歩再読メモ『湖畔亭事件』、『闇に蠢く』

『湖畔亭事件』、『闇に蠢く』は、どちらも大正15年の 1月から雑誌連載がスタートした乱歩の処女長編だ。地味な探偵物である『湖畔亭事件』に対し、どぎつい恐怖とグロ全開の『闇に蠢く』という対照的な二作品は、『蜘蛛男』以降で娯楽長編のスタイルを完成させる以前の乱歩の長編模索、試行錯誤時期の作品ゆえのユニークさがある。

地味な探偵物である『湖畔亭事件』(1972年NHKドラマ『明智探偵事務所』では最初の方の回で取り上げられていた)は、内容的には長めの短編で済ませられるような内容だと思うが、事件に巻き込まれた語り手の淡々としているが誠実な語りが、倦まずに読み続けさせる。冒頭、長めの自己紹介で語り手のレンズ、鏡嗜好、それにつながる窃視症の性癖が告白されて興味を引く。レンズ、鏡愛好については同時期の随筆で語られている乱歩の趣味そのままである。少し後の短編名作「鏡地獄」などでも取り上げられるレンズ、鏡愛好であるが、この作品ではその嗜好そのものがテーマになるのでなく、鏡を利用した自作窃視ツールで犯行を目撃する、しかし警察には告げることが出来ないというシチュエーションがストーリーに変化を与えている。淡々としているが誠実な語りで、夜間、語り手が河野と一緒に窃視の道具を片づけていて、屋根の上から庭の怪しい人影を発見する場面、森の中の怪しい光を発見して様子をうかがう場面など怪人は出てこない等身大のスリルが上手く描かれている。語り手が殺されたと思われる芸者の同僚を座敷に呼んで話を聞いた結果、誰もが怪しく思われてしまって途方にくれる描写など面白い。要は乱歩は基本的に物語を語るのがうまいのだ。

『闇に蠢く』は、冒頭の「はしがき」で語り手が、旅の船の中で偶然置き忘れられた原稿を見つけて……という導入部が、いかにもこれからおどろおどろしい物語が始まるという期待を感じさせて上手いが、その後は前半ただ高原のホテルの蒸し風呂で恋人が全裸で体をマッサージされているのを覗き見るというくだりのみが面白いという、あまり動きのないストーリーだ。場面が東京に移って少し変化がもたらされ、どうなると思っていたら、後はもういっきょに、文字通り「闇に蠢く」こってりと恐ろしい話になる。ラストの部分は連載時には未完で、2年後の大衆文学全集収録の際、原稿30枚あまりが書き足されたという。ポー唯一の長編、大西洋に航海に出た「ゴオドン・ピムの物語」12章で、難破していよいよ食べ物がなくなり、主人公の少年がくじを作らされるくだりがあるが、当然参照すべき題材として乱歩の脳裏にあったのだろうなあ。同じように難破した経験を持つ男と主人公たち二人が闇の中で再び飢えに苦しむ状況が訪れ……きっかけは飢餓にしろ、この作品においては前半の女体美(女性の体というより、部分部分が強調された何かに変容している)賞味につながるようなセンシュアルな嗜好として描かれているように、うかがえて、そこらへんが興味深い。乱歩の様々な作品の中でもこの題材が取り上げられているのは、この作品だけなのだ(よね?) ラストシーンは、凄惨すぎて笑ってしまうような光景だが、きちんとけりをつけたラストと言えるだろう。

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アイドルマスター2 ブリリアントステージ 双海亜美 プリンセスメロディ♪Ver.on キャラアニ.com

アイドルマスター2 ブリリアントステージ 双海亜美 プリンセスメロディ♪Ver. 【2014年5月出荷予定分】
発売元 メガハウス
予約期間 〜 2014年1月26日

アイドルマスター2 ブリリアントステージ 双海亜美 プリンセスメロディ♪Ver. 【2014年5月出荷予定分】
(C) 窪岡俊之
(C) NBGI

〈付属パーツを差し替えることで4通りのポージングを楽しむことが出来ます。〉だそうで……。映える。

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2013年 7月 〜 12月に感想を書いたもののリスト

ここに書いてるのね。

マンガ単行本
赤石路代 『暁のARIA』2
望月三起也 『ワイルド7R(リターンズ)』 望月三起也

成年マンガ単行本
KEN 『女の子の秘密』
伊駒一平 『奇跡のザー汁』

CD
SCANDAL 『アンコール ショー』“ENCORE SHOW”
ビートルズ BEATLES 『マジカル・ミステリー・ツアー』 “MAGICAL MYSTERY TOUR”

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乱歩再読メモ『一寸法師』

乱歩が『蜘蛛男』以降の通俗長編で大衆読者に人気を得る以前に、“朝日新聞” (当時の“東京朝日新聞”及び、“大阪朝日新聞” ) という大メジャーな活字媒体に初めて連載した長編で、この作品の前の長編には『湖畔亭事件』及び『闇に蠢く』がある。私は 1973年の春先、13歳のとき、春陽堂の文庫で乱歩長編を読み始めて数冊目、『地獄の道化師』と一冊にまとまっているのを読んだ。『地獄の道化師』は戦前の長編としては最後の方なので、『一寸法師』と一冊にまとまっていることに、それほど意味はないと思う。地味な『一寸法師』を読んだ後で、探偵小説のトリックとして新たな試みのある『地獄の道化師』が予想外に面白かった。ちなみに短編「踊る一寸法師」は存在は知っていたが、読んだのは、この長編の後のはずだ。

よく文庫本とかの巻末に、この作品には現代の観点から見ると、不穏当な表現がしてあるという意味の断り書きが載るようになって久しいが、この『一寸法師』は確かにそれが該当するような作品である。題名からして「一寸法師」というのは童話の指に足りないファンタジックな小人のことではなく、リアルな一寸法師が、ある金持ち一家の殺人事件に絡んで暗躍する。見かけはハンディがあるが、実はいい人、なんかでなく、自らのハンディのために世を憎んで、この一家にかかわる以外にも、後半で出てくるが、浅草を根城に子分たちを使って、世の中を騒乱する悪事を働いているのである。そういう不穏当な設定ながら、3度も、それぞれ一寸法師役の人を使って映画化されているのである。そういう世の中だったのである。

一寸法師の大悪人は登場すれども、後の通俗長編に較べ、地味で、一方で、新聞連載という制限の中で、乱歩は謎解きのきちんとある探偵小説をせいいっぱい描いている。展開が遅く、一つ一つの章が長いのも読みにくい理由の一つだろう。物語は当時の東京随一の娯楽街、浅草で遊んだ夜、片腕を運ぶ不気味な一寸法師を目撃した青年、小林紋三を中心に描かれる。彼の知り合いの美しい夫人の家庭に事件が起こり、小林の知り合いである明智探偵が出馬する。明智は当時、「心理試験」で描かれているように、書生時代のイメージを一新、上海帰りの名探偵となっている(『蜘蛛男』ではさらなる海外帰りで変身)。大震災前の?安来節のショーが人気の見世物であった浅草というのも、なかなかイメージしにくいものがあるが、浅草は乱歩が随筆でも書いている思い出深い街だ。

今回読んで感じたのは、この一夜が明けた遅い朝、小林があれは何だったんだというように昼の光の中で思うところが、なぜかしら漱石のミステリー的なところのある『彼岸過ぎまで』(かなり以前に読んで内容も忘れているけど)をぼんやりと連想させた。それから、事件が進展して、何者かに呼び出された夫人の後を小間使いの雪が追い、同時に夫人のことが気になってたまらない小林も尾行しているというところが面白かった。後は、面白くてどんどん読み進むというようなものではないが、探偵小説としては、最後に明智がみんなを集めて真相を語るところまで無難にまとめてある。

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乱歩再読メモ『魔術師』

1978年版講談社全集で『蜘蛛男』と一緒に一冊にまとまっているのが、講談社の雑誌連載で人気を博した『蜘蛛男』の次に書かれた長編『魔術師』だ(同巻には短編名作「芋虫」も収録)。私が 20歳、21歳の頃、未読の作品を講談社全集で読んでいった折の『魔術師』の感想をノートに書き留めていたものが次の文〈一応普通の推理長編仕立てで(あまり犯人中心に描いていない、ある一家を中心に事件が起こる)、見えぬ魔手が次々と迫るスリル、密室殺人の謎……と無残な犯人の手口など前作より、まとまっていて面白かった。中でも犯人の魔術師が死んでもまだ事件が起こるというこの意外な犯人の設定は、少々荒っぽいが、意表を突く。〉

面白いと思ったものの、このたび再読するまで、内容も面白かったということも忘れてましたね。次の『吸血鬼』は、一番面白かったということは覚えてましたが、こちらは忘れてた。今回再読した感想も基本的には、初めて読んだときと同じ。やっぱり、一方で犯人対明智のアクション、サスペンス映画的対決が繰り返しあって、こちらも十分面白いのだが、平行して殺人事件の謎というのがしっかりある。次の『吸血鬼』もそう。その殺人事件というのは、当時世界の探偵小説の流れは、クリスティー、ヴァン・ダイン、そしてクイーンが登場する長編黄金時代で、その長編推理物の面白みというのを、通俗長編の中に最大限表現してみたという印象だ。いくらなんでもそれは無理だろうというトリック、真相も成立する世界だ。そして後は猟奇趣味だが、首を斬られて殺害された一家の人物の一人の、その首が見当たらない。やがて……。ショッキングな場面だが、忘れてんだよね、私は。あんまりこういうの、どうでもいいんだろうな。それから通俗長編だけあって、ご都合主義的に登場人物が出てきて殺される。奇術の舞台で衆人環視でバラバラ殺人という、これぞ乱歩というシチュエーションですが、短編では文学的な美として描かれる題材も、この長編は世界全体が見世物小屋として、その出し物として描かれる。そして確かに、この時期の乱歩は見世物小屋の興行主としても、大いに成功していた。

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乱歩再読メモ 短編群、大正14年まで

乱歩の作品を初めて読んだのは新潮文庫の『江戸川乱歩傑作選』で、中学一年の正月明け。その頃は赤と黒のカヴァー・デザインに鎖の絵がある表紙だった。「二銭銅貨」「二廃人」「D坂の殺人事件」「心理試験」「赤い部屋」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「鏡地獄」「芋虫」を収録、解説は平野謙だ。このセレクションに「押絵と旅する男」を含めれば、普通の分厚さの乱歩短編選集としては申し分ない内容になると思うが、この集が出来た頃は「押絵と旅する男」はまだそれほど評価されてなかったのだろうか?

当時書店店頭にある乱歩は少年物を除くと、講談社の黒い箱の 1969年版全集、同じく黒い軽装版の江戸川乱歩シリーズ(テレビドラマ化にあわせて出たのだろうか?)、文庫は新潮文庫が、この一冊、角川文庫が横溝正史作品に続いてこれから出そうというところか? あとはこのうえなく地味な春陽文庫。冬はその春陽文庫の長編ばかりを読んだ。春休みになって春陽文庫の乱歩短編全集の一冊を初めて買った。この短編全集は今では江戸川乱歩文庫、全30巻の中に入ってしまって「短編全集」の名前が消えているようだが、春陽堂サイトのリストで見ると、内容は同じもののようだ。買ったのは「陰獣」を収めた一巻、他の収録作品は「盗難」「踊る一寸法師」「覆面の舞踏者」である。この短編全集は収録はこのように年代順でなくアット・ランダムで、いくつかの巻はこのように長めの作品をまず一作置いて、その他のページを埋めるように他の短編が収録されている。

初夏には乱歩の小説は読まず、当時全集以外で簡単に手に入る唯一の乱歩の評論随筆、社会思想社現代教養文庫から出ていた『探偵小説の「謎」』を読んだ。現代教養文庫としては初期の刊行で、活字など古めかしいものだったが非常に面白かった。ただ世界の名作のネタばらしが平気でしてあるのだ。夏休みになって春陽文庫短編全集の続く一冊「パノラマ島奇談」が収録されている一冊を読んだ。他に「白昼夢」「鬼」「火縄銃」「接吻」を収録。秋に向かって……と、その前に思い出したが、夏には乱歩編集の創元推理文庫の世界名作短編集5冊とも読んだのだ。その頃は創元推理文庫の本格物をよく読んでいた。

秋に向かっては「屋根裏の散歩者」「鏡地獄」「押絵と旅する男」「火星の運河」「目羅博士の不思議な犯罪」「虫」「疑惑」の一冊、「D坂の殺人事件」「何者」「一人二役」「算盤が恋を語る話」「恐ろしき錯誤」「赤い部屋」「黒手組」の一冊、「人間椅子」「お勢登場」「毒草」「双生児」「夢遊病者の死」「灰神楽」「木馬は廻る」「指環」「幽霊」「人でなしの恋」の一冊、「月と手袋」「地獄風景」「モノグラム」「日記帳」と続いた。結局残る二冊を買わず、その中の「一枚の切符」「百面相役者」「石榴」及び「ペテン師と空気男」(は長編に入るのか?)「堀越捜査一課長殿」「防空壕」「妻に失恋した男」「指」は、1978年版の全集で初めて読んだ(と思い込んでいたが、「百面相役者」は今回読んでみたら記憶になく、どうも読み逃していたのかも知れない)。

そういう風にアット・ランダムに読んだ乱歩短編、すでに「堀越捜査一課長殿」「鬼」の再読感想は書いたけど、これからは年代順に読んでみようという気になった。今回は乱歩が雑誌 “新青年”にデビューした大正12年から、関東大震災を経て職業作家として立つことになり、短編執筆量が一番多かった大正14年までの作品。ちなみに当時の春陽文庫は全部早くに処分してしまって、代わりに 1978年版の全集を買った形だが、今では創元推理文庫の日本探偵小説全集はもちろんのこと、その後に出た短編の文庫も一冊また一冊と買って持っている。読むには全集より文庫の方が読みやすい。

春陽文庫で読んだ折、評価の定まった名作や、そうでなくても強い印象を残した作品(たとえば「白昼夢」「踊る一寸法師」「毒草」「木馬は廻る」「虫」「人でなしの恋」「目羅博士の不思議な犯罪」といった作品)もあれば、それらの作品にまぎれて読み流して終わった作品もある。今回読んでみて、当時そういう風にあまり気に留めなかったような作品にもいろいろと見るべきところがあるのを発見した。一方で名作の部類に入る「二銭銅貨」や「二廃人」は雰囲気はいいものの、案外奥行きを感じないように思えた。

名作であり、今回読んでも良かったのは「赤い部屋」「屋根裏の散歩者」それに「心理試験」あたりか。特に「赤い部屋」は、乱歩言うところのプロバビリティの犯罪の羅列はひさびさに読んでもやっぱり面白いし、それに加えて当時、余計とも言われたラストの部分に強い感銘を受けた。すべてが色あせてゆく、このラストにこそ文学的な感興があると思う。そしてその後「人間椅子」を読んで感じたことは、実はというラスト部分があるにもかかわらず、小説の中で確かに、法の目をくぐるおそろしい連続殺人が行われのを私は目撃し、椅子の下にいる男が肉体の感触を味わったのを私は確信しているのだ。私の中では夜の夢はまことになっていた。

「心理試験」や「屋根裏の散歩者」での犯罪者に密着し、彼らが犯罪を行う過程を目撃してゆくスリル、不安と恐怖の迫真さは言うまでもない。これは最初に読んだときにも感じたが、「恐ろしき錯誤」でもその種類のスリルは十分に描かれているし、今回読んでみると「双生児」などにも十分ある。この種のスリル、不安と恐怖の描写がこの時期の乱歩作品の一方のコアな部分と言えよう。それに対し他方では推理、謎解きの理知の快感がある。

「夢遊病者の死」は乱歩の意に反して評判にならず、乱歩が推理中心の作品から幻想的な作風に移るきっかけとなったと何かに書いてあったと思うが、前半、貧乏な家庭の不和の様子の描き方が効果的で、後半は謎とその解決に満足がゆく作品である。「幽霊」は乱歩自身の評価も低い作品で、確かにトリックはチェスタートンそのままなのだが、追い詰められた悪徳社長がおびえる描写は読ませる。殺人のない「盗難」なども面白い。総じて短編をまとめて読んで思ったことは、名作といわれるような作品にしろ、そうでないものにしろ、作品それぞれに趣向を凝らし、うまくまとめているということ。乱歩の経歴からいって、それまでにそう文学的なあれこれを経験していないにもかかわらず、いざ小説を書くとなると、上手に作品化出来るというのは、乱歩は一方では夢と幻想に生きながら、他方では理知の人である、現実的な手際を持っているということを、あらためて認識させられる昨今である。これは特に私が現在乱歩の評論随筆を平行して読んでいるので、余計その感が強いのだろう。

2013/10/19 追記

大正14年までに発表された短編は発表順に「二銭銅貨」「一枚の切符」「恐ろしき錯誤」「二廃人」「双生児」「D坂の殺人事件」「心理試験」「黒手組」「赤い部屋」「算盤が恋を語る話」「日記帳」「幽霊」「盗難」「白昼夢」「指環」「夢遊病者の死」「屋根裏の散歩者」「百面相役者」「一人二役」「人間椅子」「疑惑」「接吻」(1978年版講談社版全集による。同全集 1巻には昭和 4年の全集ではじめて発表された大正 4年、学生時代の処女作「火縄銃」も収録)

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乱歩再読メモ『蜘蛛男』

『蜘蛛男』は、昭和4年から 5年にかけて講談社の読み物雑誌 “講談倶楽部”に連載された長編である。連載開始時期は、乱歩の代表作の一つである長編『孤島の鬼』連載時期の後半にあたる。これまでにも乱歩は長編小説を幾本か書いているが、読者数の多い大衆向け雑誌である “講談倶楽部”に、とにかく毎回が面白おかしければいいという心積もりで書いた、この長編が大好評を博したため、以後乱歩は大衆向け通俗長編小説を書き続けることになるという、乱歩の創作活動における重要な転機となった作品だ。

東京12チャンネル(現・テレビ東京)の 1970年の連続ドラマ「江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎」の第1回が、この「蜘蛛男」だった。私は途中から見たと思うのだが、長風呂のエピソードは原作通りにあった。伊丹十三が蜘蛛男を演じたということは、当時、伊丹十三ならよくテレビで見ていたとは思うが、まったく認識の外だった。このドラマの、小林君と波越警部の娘を従えた明智小五郎が暗闇の中でマッチを点けると、バラバラのマネキンが転がっていて、ビル街をマントをなびかせた怪人が走って去って行くという毎回のオープニングのシークェンスは、この回のものではないかと思うのだが、ソフト化されていないので私には確認は出来ない。

私は乱歩の長編は、春陽文庫で『黄金仮面』、『化人幻戯』、『影男』、『十字路』、『盲獣』、『一寸法師』、『地獄の道化師』、それに中編といっていい長さの(当時の春陽文庫では短編全集の中に収録されていた)『陰獣』、『パノラマ島奇談』、『地獄風景』を 13歳のとき読んで、この 『蜘蛛男』は二十歳過ぎてから、当時出ていた講談社の 1978年版全集で読んだ。そのときの印象、面白いのだが、特に最初の犠牲者が殺されるまでの描写が長くてなまなましいと感じた。このたび再読しても印象は変わらない。従業員募集のふりをして犠牲者を集める蜘蛛男の店を訪れた最初の犠牲者が蜘蛛男に空き家に連れ込まれ、斬り刻まれるのだが、その前に蜘蛛男に、まさか殺害までの意図があるとは思っていない犠牲者が腹を決めて体を許す。当時のこととて露骨な描写はないが、それでも蜘蛛男が情交を遂げた後とはっきり分かる描写がある。殺害でしか快楽を得られないと思われる蜘蛛男だが、普通のセックスも出来るらしい。それはともかく、乱歩の通俗長編でも他には見ないような雰囲気である。次の犠牲者である、その姉は探偵畔柳(くろやなぎ)博士の助手、野崎青年の思慕の対象になったことで、彼女の殺害にはまた別種の無残さを感じさせられる。そして次の獲物、女優の富士洋子をめぐっての物語が後半まで続くのだが、その結末は思わぬものとなる。

乱歩の転機となった長編ということで、なんとなく乱歩の通俗長編の代表的な作品のようなイメージがあるが、あらためて読んでみると、確かに場面場面の蜘蛛男と探偵警察側のやりとり、面白くはあるが、意外に地味な感じがあるし、上記のように、登場する女性たちを殺され要員として、面白おかしく読み流せないような感じがある。そこから思うと、後の『黒蜥蜴』や『人間豹』あたりの長編は、通俗長編として練れてきているというのか、舞台仕立ても華やかになり、単純に面白おかしくどんどんと読んで行ける。大内茂男「華麗なユートピア」では、通俗長編第一作のせいか、後の『魔術師』や『黄金仮面』に較べると、ずっと見劣りがするという評価である。確かに、まだ通俗長編としての仕立て方に慣れていない、試行錯誤という感じもあるかも知れないし、私が勝手に思うのだが、一方で、大衆雑誌の連載とはいえ、単に面白おかしくで済ますのではなく、異常な殺人鬼の生態やその他あれこれを、大衆小説なりに、小説的にちゃんと描こうという意思があったのではないかというような気もする。そして殺人鬼の生態というか、異様さを表すということでは、この作の大きなトリックは、単にトリックの意外性だけでなく、そういうトリックを成り立たせる犯人の異様さを表すのに大きな効果を上げていると思う。


非常に細かい、どうでもいいようなことで読後まだ覚えているのは、撮影所長邸宅の病室にいる富士洋子を狙う蜘蛛男を警戒するため、配置された刑事の一人が外の茂みの中で、季節が 7月なので蚊に悩まされながら、ずっと張っているという描写があること。こういう細かいところまで書いているということは、執筆時の乱歩に余裕があったのか? それから、蜘蛛男の助手となる不良青年の扱いがこの作品の面白さの一つなのだが、終わり近くでの蜘蛛男と不良青年のやりとりによると、蜘蛛男は 49人美女まとめて殺害展示という最後の大事業を遂げたら、思い残すことないのか、あっさり自害するつもりらしい。そして得た金でぞんぶんに遊んだら後を追いますよという助手青年に蜘蛛男が飛行機で中国へ逃げたらどうかと進めるところ、ユニークなくだりではあるまいか。

それはそれとして、おぞましい快楽殺人であるが、最後のこの 49人美女いっせい誘拐殺害計画、物語の途中で蜘蛛男の残した地図から 49人殺害という計画が分かるのだが、時間的に蜘蛛男が一連の犯行を始めてから、49人の蜘蛛男お好みの犠牲者を選び出したという話にはどうにも無理があると思う。かなり前から犠牲者探しをやってないと出来ることではなかろう。それから、不良青年グループを利用した49人美女いっせい誘拐の実行になると、アイディアとしては面白いが、いささかナンセンスな調子を帯びてくる。ナンセンスであると同時に、多数の者が動いて、大規模な犯罪をやらかそうというそのスケールは後の『大暗室』につながるようなものを感じさせる。政治とか宗教とかまるっきり関係なく、思いっきり個人の異様な生物的ともいえる欲望から発した犯罪が、いつの間にか国家を震撼させるような規模となってゆく。

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2013.9.2 追記 本作品について持っていた、なんとなく乱歩の通俗長編の代表作のようなイメージは、同時に乱歩の通俗長編の主人公が皆、蜘蛛男のような淫楽殺人者であるかのようなイメージを私に、もたらしていた。しかし、あらためて他の作品を思い浮かべてみると、いかにもな残虐連続殺人が描かれている諸作でも、犯人の最終的目的が淫楽殺人にあるものばかりではないのだった。

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乱歩再読メモ『黒蜥蜴』

中島河太郎解題によれば、三島由紀夫の脚本が発表されたのは “婦人公論” 昭和36年12月号、翌 3月にサンケイホールで上演、水谷八重子が黒蜥蜴、明智探偵は芥川比呂志。大映が井上梅次監督で京マチ子、43年には深作欣二監督が丸山明宏で映画化。

私が幼い頃、日曜日の正午頃に民放でシリアスな舞台中継を放映する番組があって、「黒蜥蜴」の舞台が取り上げられたことがあった。私はもちろん、そういう舞台中継などふだんは面白くもなく、祖母の横で見るともなく、コタツに寝転がっているのだが、この回なんだか面白そうなので、ちょっと注意していた。大人がいなくて一人で見ていたようにも思う。鉄腕アトムや鉄人28号のアニメで、警察と一緒に刑事が活躍するということは知っていたが、探偵というのがまだ何をする人かよく分からなかった。ジュニア向けのシャーロック・ホームズを読む以前、「少年探偵団」を今風にアレンジしたテレビアニメ「わんぱく探偵団」(りんたろう監督だと最近知った)放映のまだ前である。小学1,2年の頃だと思う。場面は黒蜥蜴の船上、長椅子の場面である。椅子の中の明智に驚く黒蜥蜴。ところが部下に命令して椅子がしばりあげられたまま、海中に捨てられる。絶体絶命。この舞台中継、前編と後編に分けて放映されたようなのだが、ここまでが前編のようでもあったし、ストーリーの配分から見ると、それはおかしいようでもある。記憶があいまいだ。とにかく、その後、船の中に怪しい老人がいて、その正体が黒蜥蜴の前で明かされる場面は覚えている。この舞台が三島由紀夫の脚本にもとづいたものなのかどうか、ヒロインが誰だったのかなど何も分からない。

「黒蜥蜴」はその後、12チャンネルの「明智小五郎」でも見た。「ダイヤモンドを食う女」という題名だった。このシリーズの中では、あまり面白くなかった。NHKの夏木陽介主演ドラマ「明智探偵事務所」では第1話、蝋人形館の捕り物で、佐藤蛾次郎がターザンの扮装で、何かにぶらさがって「アーアアー」とかやる。このドラマも印象に残らなかった。ニッポン放送の連続ドラマではやったかどうか思い出せない。天地茂は「非情のライセンス」に尽きる、明智探偵は似合わないと思っていたが、それでも一応見たりした。たぶん「黒蜥蜴」もやっただろう。

講談社1978年版全集では『黒蜥蜴』と『大暗室』が一つの巻にまとまっている。小説は今再読してみると、まとまりがあって良い。乱歩の通俗長編の中では秀作の部類だと思う。この時期は休筆の末、再開の「悪霊」が中絶の後、書きあぐねているような印象だが、本作を見ると生気を取り戻している、いろいろとやり方はあるのだなあという感じだ。本編の出だし、クリスマス・イヴ(ちゃんと乱歩も「イヴ」と書いている)に暗黒街(?、笑)で妖しく踊る黒蜥蜴、そして弟分の死体隠蔽工作と犯罪者ヒロインの側から描かれる出だしが印象的でスムーズ、そのまま明智探偵との前半戦に進み、明智と黒蜥蜴の攻防のルパン物っぽい面白さ、お話変わって謎の老人と娘の何だか良く分からないエピソード、黒蜥蜴の新戦略かと思ったら、また舞台が変わって後半、令嬢早苗誘拐作戦から通天閣での取り引き、印象的な追跡、そして船上へと。エピソードがまとまって、テンポ良く進む。そこに黒蜥蜴の明智への恋情を、うまい具合に入れていて、他の長編にない味わいとなっている。船上と黒蜥蜴アジトの場面では一方で、明智の策略により、黒蜥蜴一味が追い詰められてゆく様がたんねんに描かれていて、面白い。

明智への恋情も持つ黒蜥蜴だが、決して紳士(淑女)怪盗ではない、冒頭のエピソードのように殺人隠蔽工作など朝飯前、彼女の博物館には盗んだ数々の宝石とともに、美男美女の死体蝋人形コレクションが飾られている。そして誘拐された早苗は全裸にされ、牢屋に入れられる。その牢屋には全裸の美青年が待っていた……官能と耽美の世界……のはずなのだが、パノラマ国に半裸の美少年と美少女がいて、背中に羽はやして客人を導く、みたいな光景と同じく、どうしても笑えてしまうシチュエーションである。そういう、読者によってはナンセンスに入り込んでしまう感覚も含めて楽しい夢世界である。

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乱歩再読メモ『大暗室』

地元では日曜の夕方に放映していた東京12チャンネル(現・テレビ東京)『江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎』の、テレビ画面でめいっぱい乱歩のエログロ世界を、1970年当時に現代化した上で再現した、このドラマシリーズ、回によって最初から最後まで完全に観たものもそうでないのもあるのだが、この『大暗室』はたぶん途中から観たもので、作中にある大暗室の再現、地下で女体がうごめいているシーンのみ記憶にある。エッチなこのシリーズの中でも、かくだんにエッチだったように思う。もちろん当時のこととて、テレビは居間に一台置いてあるだけである。困ってしまうのである(笑)。

ムック時代の“映画秘宝”、『夕焼けテレビ番長』では「TVの限界に挑む裸女と金魚とフリークスの万華鏡」というサブタイトルで、中村一成という人が、このシリーズを紹介している。金魚というのは何だというと、シリーズの最後に作られて、そのままでは放映されず、後で特番の枠で放映された2編の内の1編(私はこちらは未見)に巨大金魚が出てくるのだという。この記事によると、その最後の2編がカットされた最終回24話が、この『大暗室』を元にした「拝啓地下帝国殿下」だったという(私のあいまいな記憶では、真ん中あたりに放映されたようなイメージだった)。そしてこれは全然記憶になかったが、犯人というか悪の主人公である大曽根竜次は山本耕一、後にテレビ朝日のレポーター「そーなんですよ」で有名になった「山本さん」だったのだ。この時期の山本耕一は、テレビドラマにときどき、こういう風に出ていたように思う。NHKでは夕方の子供番組の時間に同じ時期、火曜日の中京局製作の連続少年探偵ドラマ『5人と一匹』で、父親役で出ていたと思うが、同時にこういう変質大犯罪者役をやっていたとは。

『夕焼けテレビ番長』の前に出た『男泣きテレビランド』では、「夜九時以降のテレビは“独占!大人の時間”だった」という長めの座談会記事の中で「エログロ明智小五郎」と題された章で、このドラマのちょうど『大暗室』に触れている(記事では「地底の密室」と言っているが、サブタイトルを記憶違い?)。鳴海丈という人が〈地底の王様が山本耕一で、裸女を並べてベッドにしている(笑)。〉そこに招待された新聞記者が潜望鏡で見せられた地上の光景を、そこに走っていた自動車のナンバーを、後で明智小五郎が問い、人間は一度見たものは記憶しているはずだという理屈で必死に思い出し、そのナンバーの車がどこを走っていたか調べて地下帝国の場所を割り出すというのが無理有り過ぎというので、笑いのネタにしている。確かに笑えるのだが、このたび原作の『大暗室』を再読してみると、そのエピソード、ちゃんと原作にあるのである。締切りに追われての苦しまぎれの発想かも知れないが、「心理試験」で見るように、人間の深層心理に関しても興味があって当時出ていたフロイトの全集も読んでいる乱歩にすれば、こういうことも有り得る、という思いだったのかも知れない。

原作『大暗室』では明智小五郎は登場しない。明智がいない世界なのにもかかわらず、「第三 大暗室の巻」という盛り上がる長編第三部に入り、大曽根竜次が明智をかたって、上記ドラマのように新聞記者たちを地下に招待するのを、講談社全集の中島河太郎は、明智が存在するのならこれほどの大事件に介入しないわけはなく、不自然であると批判している。確かにその通りで、何を思って乱歩がここで明智の名を出したか(深く考えはなかったのか、一種の読者サーヴィスか)。そしてこの長編では明智が最後まで登場しないことで、作品がきれいにまとまっている(第三部で、正義の主人公側に協力する中村警部は、明智登場作品に登場する中村警部と同一人物だろうか?)。

「深讐面々たる」怪盗と名探偵、乱歩の長編に似合いの言い回しなのだが、私がこの表現を初めて知ったのは乱歩作品ではなく、北杜夫のユーモア小説『怪盗ジバコ』の、乱歩作品をパロディにした一編だった。その「深讐面々たる」という言い回しが特にこの、大内茂男「華麗なユートピア」によると『幽霊塔』と並んで『吸血鬼』の次に長いという長編では良く使われている。珍しく「発端 毒焔の巻」「第一 陥穽と振子の巻」「第二 渦巻と髑髏の巻」そして「第三 大暗室の巻」と分けた構成の「発端 毒焔の巻」、海上を漂流するボートの上で始まるドラマというのも、いままでの乱歩作品にない出だしであり、ここで描かれる復讐劇の発端は、近代的探偵小説が興る以前の長編ロマン(『巌窟王』とか)を思わせる。はっきり言って、そういう古めかしいドラマのままだと読み続けるのがちょっとつらいなあと思いきや、次の「第一 陥穽と振子の巻」ではガラリと舞台が変わり、飛行機曲芸大会という、当時の思いっきりモダンな舞台で、ここで親が仇同士の大曽根竜次と有明友之助がそれと知らずに出会い、大曽根竜次は悪のナポレオンになって東京を火焔の渦に巻き込むという夢を持っているだと、とんでもないことを口走りながらも、それなりに二人がスポーツ漫画のライバル同士のようにさわやかに、勝負の約束をするという光景が笑えながらも、次のページをめくらせる。可憐な真弓をヒロインに展開するドラマは人間入れ替わりの恐怖、乱歩得意のミステリー世界へと移行し、ルパン物をもっと派手にしたような正義と悪の活劇展開で、あげくに題名通り「陥穽と振子」がポーの作品そのままに再現されるという念の入り様、確かにあれはこういう通俗ミステリとか映画におあつらえむけの題材ではあった。

次いで「第二 渦巻と髑髏の巻」では乱歩の通俗長編をすでに何作も読んでいる読者からすれば、またですかーという思いの、レビューの女王が狙われるエピソードなのだが、今回は、赤い渦巻きの賊、大曽根竜次に狙われていることを知った人気歌手の後援会、いわばファンクラブのお嬢さんの面々が登場、ヒロインを守るために知恵を絞るという展開がちょっと目新しい。そして賊の隠れ家での結構派手な結末だ。

そして「第三 大暗室の巻」で、上記のように招待された新聞記者たちが地底のパノラマ女体王国訪問(笑、半裸の天使に人魚に裸体テーブル)があり、都心のデパートの地下に位置し、自爆装置を作動させれば地上が大炎上するという仕掛けになっているが、所在が不明な「「大暗室」の位置を探るため、有明友之助の忠実な下僕、久留須左門老人が知恵を絞るくだりになると、乱歩の怪人対名探偵の通俗長編活劇の世界から一つ踏み出して、例えば原作イアン・フレミングの方のジェームズ・ボンド007の、大災害を起こして国家転覆を企む誇大妄想的大悪人(『ムーンレイカー』のヒューゴー・ドラックス卿とか)の世界に近い(対する有明友之助の方も、規模からすると正義のスパイチームみたいなものになっている)。ただ、違いはイアン・フレミングだと元ナチスがソ連から経済援助を受け……みたいな話になるが、『大暗室』の場合、あくまで個人の夢、作者の乱歩にとっては、すでに何度も描かれた「パノラマ島」の夢のふたたびの焼き直しである。しかし、それが場所と規模をちょっと変えれば、アナーキーな大犯罪世界になるという、そういう『大暗室』の世界であった。この作品が昭和13年に完結して、それから数年後、乱歩の夢のような犯罪者によってではなく、国家間の戦争によって現実に東京が火焔の渦にまかれた……。

通読してあらためて思うと、序章と三部に分かれた(実際の長さからも『吸血鬼』に次ぐという)大長編にかかわらず、各部で大きなエピソードは一つしかないという、エピソードの少なさが意外な印象を受ける。めでたしめでたしでありながら、乱歩の夢もそれなりに描いて(特に大曽根竜次と行をともにする女性が数名いたというくだり)、納得のラストである。

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追記 2013/08/11 講談社1978年版全集 p.290 大曽根竜次が新聞記者に言うセリフが面白い。〈なるほど、新聞社というものを、まるで一つの王国かなんぞのように心得て、威張り返っている君らの狭い心では〉

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